向日葵染ひまわりぞめ

Sunflower dye

ひまわり染 草木染
和名ヒマワリ(向日葵)
別名日輪草 日車 向日葵(ひゅうがあおい)
英名Sunflower
学名Helianthus annuus
科名属名キク科ヒマワリ属
分布原産地アメリカ 
品種ゴッホの向日葵、モネの向日葵、コング、イタリアンホワイト、サンゴールド、ソリータ、ひめ向日葵 など 多品種
特徴一年草 葉/ハート形,互生, 鋸歯 花/黄色,茎先に花径20~30cmほどの頭花
染色部位花弁(生花,乾燥花) 葉 茎
染色時期7-8月頃 乾燥花弁:通年

向日葵の特徴

キク科の一年草で、3mほどに成長する。夏から秋にかけて花を咲かせる。花は頭状花序と呼ばれる構造で、小さな花が集まって一つの花の形を形成している。
sunflower

向日葵染めについて

8月から9月頃の種を収穫後、茎や葉を用いて染めることが多いです。茎や葉を細かく刻んだあと1~2時間ほど煮出し染液を抽出します。花弁を使うとより鮮やかな黄色を染められます。
naturaldye colorchartヒマワリ染 sunflowerdye

草木染め方法

媒染法を用いて染色をする。
sunflowerdye
sunflowerdye
sunflowerdye
ステンレス製の鍋にヒマワリを葉と茎ごと10cmほどにカットしたものと少量の石灰、水と煮煎する。アルミ媒染で黄色、鉄媒染でカーキ、チタン媒染でオレンジ色が染まる。
ひまわり染め
120分ほどしたら布で濾しさらに3~4回程煎液を抽出する。
向日葵 ヒマワリ 向日葵染 ひまわり染
植物繊維を染める際は豆汁などで下染めをする。先媒染法によるアルミ媒染の後に、染色を何度も繰り返し染め上げていく。アルミ媒染で黄色、銅媒染で橙色、鉄媒染で老竹色を染められる。

向日葵染めの媒染による色の違い

向日葵色ひまわりいろ
舌状花 / アルミ媒染(Al)
C00,M03,Y45,K06
R232,G232,B131
萱草色かんぞういろ
舌状花 / チタン媒染(Ti)
C00,M18,Y52,K08
R234,G191,B113
橙色だいだいいろ
舌状花 / チタン媒染(Ti)
C00,M53,Y72,K20
R204,G95,B58
蓬色よもぎいろ
葉、茎 / 鉄媒染(Fe)
C00,M04,Y24,K50
R127,G122,B096

染色アーカイブ

2022.2.14 綿Tシャツの染色

オーガニックコットン製のTシャツを浸染で染色。
使用量:100%o.w.f 乾燥重量150g/2回煮出=Tシャツ1枚
ヒマワリ染め
花弁は北海道北竜町のひまわりの乾燥花弁を使用。
ヒマワリ染め
軟水にて1時間ほど煮煎じて布で濾す。2回繰り返して染料を抽出
ヒマワリ染め
抽出した染液。わずかにオレンジがかった透明度の高い染液が得られた。抽出後速やかに染色作業に入る。
ヒマワリ染め
豆汁処理をした後に染色。アルミ媒染にはカリウムミョウバンを使用。ムラ防止のため3回に分けて染色。贅沢に100%重量の染料を使用したのでしっかりとした山吹色に染まった。

草木染めの色辞典

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