梅染うめぞめ

Japanese Apricot dye

梅染
和名ウメ(梅)
別名むめ好文木(こうぶんぼく)
英名Japanese Apricot
学名Prunus mume
科名属名バラ科サクラ属
分布日本 中国(四川省、湖北省)
品種野梅(やばい)系、緋梅(ひばい)系、豊後(ぶんご)系にわかれ、花梅300種と実梅100種の約400種
特徴落葉高木 葉/互生,先がとがった卵形 花/五弁,白またはピンクから赤 実/2~3cmの球形,片側に溝がある,黄色
染色部位
染色時期

ウメの特徴

バラ科サクラ属落葉高木。ウメは中国原産の花木で、観賞花木としてまた果実を食用に利用するために各地で栽培されている。未熟の果実は有毒であるため、梅干しなどに加工して食用にする。
正確な渡来時期は不明であるが『万葉集』でに100首を超える歌が詠まれていることから奈良時にはすでに広く栽培されていたとされる。観賞用の「花梅」と食用に加工される「実梅」に分けられて、用途により栽培方法が変わってくる。
開花時期は2-3月ごろで葉に先立って開花する。枝は垂直に近い斜め上方向に伸び、花だけでなくその枝ぶりや樹形も楽しまれている。

梅染について

薬用や食用として、現在も私たちに深く浸透している梅は、中国原産の落葉樹で、奈良時代に日本に伝わりました。万葉集にも多く詠まれ、人々の関心の的でした。染色には枝を用いて、肌色から梅色まで染めています。

梅染めの色素

草木染め方法

媒染法を用いて染色をする。
ステンレス製の鍋に刻んだ幹材や樹皮と水をいれ火にかけて沸騰させ煮煎する。60分ほどしたら布で濾し、できた煎液を染色原液として使用する。4回程煎液を抽出できる。
植物繊維を染める際は豆汁などで下染めをする。先媒染法によるアルミ媒染の後に、染色を何度も繰り返し濃色に染め上げていく。

茜染の媒染による色の違い

梅色うめいろ
枝先 / アルミ媒染(Al)
C0,M39,Y39,K6
R240,G146,B146
薄橙うすだいだい
幹材 / アルミ媒染(Al)
C0,M11,Y26,K7
R237,G210,B175
紅鳶色ばにとびいろ
樹皮 / 銅媒染(Cu)
C0,M44,Y53,K47
R,G,B
樺色ふかばいろ
樹皮 / アルミ媒染(Al)
C0,M37,Y62,K21
R201,G127,B21

草木染めの色辞典

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