山葵染わさびぞめ

Wasabi dye

和名山葵
別名山萮菜
英名Wasabi
学名Eutrema japonicum
科名属名アブラナ科ワサビ属
分布 北海道 本州 四国 九州
品種真妻(まづま) 実生(みしょう)
特徴多年草  葉/平行脈,先端が尖る 花/白,薄黄色 果実/淡黄色
染色部位
染色時期通年(冷凍)

山葵の特徴

アブラナ科ワサビ属の多年草である山葵は、日本では山間部の清流沿いに自生し、清流や湧き水のある湿潤な環境を好みます。緑~淡褐色の地下茎は辛み成分を含み、食用および薬用として利用されます。和佐比(わさび)および山葵(さんき)として胃腸薬や風邪予防、傷口に塗布する治療薬にも用いられてきました。

山葵染めについて

山葵染め
冷凍した山葵の葉。
山葵染め_染め
アルカリと煮出すことで葉緑素を抽出し、草色や松葉色を染める。

草木染め方法

媒染法を用いて染色をする。
ステンレス製の鍋に刻んだ山葵の葉と水を入れ、ソーダ灰などのアルカリを加え煮煎する。
40分ほどしたら布で濾しさらに2~3回程煎液を抽出する。
植物繊維を染める際は豆汁などで下染めをする。先媒染法によるアルミ媒染の後に、染色を何度も繰り返し染め上げていく。

山葵染めの媒染による色の違い


葉 / 銅媒染(Cu)
C16,M00,Y63,K32
R147,G174,B065

葉 / 銅媒染(Cu)
C06,M00,Y49,K38
R147,G157,B080

葉 / アルミ媒染(Al)
C00,M05,Y48,K04
R245,G233,B128

葉 / 鉄媒染(Fe)
C00,M14,Y48,K13
R222,G190,B115

草木染めの色辞典

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