茜染あかねぞめ

Madder dye

和名アカネ(茜草)
別名茜 赤根 茜根
英名Madder
学名Rubia cordifolia
科名属名あかね科/あかね属
分布本州四国九州の野原や山地
品種ヨツバアカネ/日本茜/インド茜 ムツバアカネ/西洋茜(R.tinctorum L.)
特徴蔓性の多年草 花/小花,黄緑色 茎/四角状 葉/茎に4枚輪生 根/ひげ状,赤黄色
染色部位
染色時期根/12月

その名前の通り、根が赤い事から〔あかね〕と名が付きました。この根は、浄血、解毒、強壮の作用があるとされ、更には、日本で最も古くから使われた赤系の染料で、日の丸の赤はこの染料で染められています。
茜 ヨツバアカネ 茜染
ヨツバアカネ(Rubia cordifolia)。日本茜やインド茜などの品種がある。
茜 ムツバアカネ 茜染
ムツバアカネ(Caesalpinia echinata)。西洋茜ともよばれる。ヨツバアカネに比べ黄色味が多い。

茜染について

日本では飛鳥時代に中国から渡来し、平安時代には貴族に好まれたとても貴重な染料でした。平安時代中期に編纂された格式の〔延喜式〕に示されている様に、天皇が〔即位の礼〕にお召しになる絶対禁色の黄櫨染(こうろぜん)や、禁色の深蘇芳(ふかきすおう)や浅蘇芳(あさきすおう)を染めるのにも使用されてきました。江戸時代になると庶民の色として安価に、広く用いられ、茜や紅花の代わりの赤を染める色として使われるようなりました。また、鉄媒染で染める〔似せ紫〕は、当時高価だった紫根の〔古代紫、本紫〕に代わる紫色として流行しました。

茜染の色素

茜の根に含まれる紅色色素前駆体の〔アリザリン〕は無色だが、酸化すると赤色のキノメタン型の〔ブラジレイン C16H12O5〕に変化する。より酸化が進むほど赤が濃くなるとされ、日光をの下で染色をするとより濃く染まる。これは光酸化と脱水素酸化の相乗効果で、酸化がより進むためである。酸性にすると赤味がかった色合い、アルカリ性で青みがかった色合いになる。残念ながら蘇芳で染められた色は退光堅牢度は低く、色褪せしやすい色として古くから認識されている。

草木染方法

媒染法を用いて染色をする。
ステンレス製の鍋に蘇芳の心材や小枝を細かくしたチップと水、少量の米酢いれ、火にかけて沸騰させ煮煎する。20分ほどしたら布で濾し、できた煎液を染色原液として使用する。3~4回程煎液を抽出できる。
植物繊維を染める際は豆汁などで下染めをする。先媒染法によるアルミ媒染の後に、染色を何度も繰り返し濃色に染め上げていく。アルミ媒染で赤系の色、銅媒染で茶色、鉄媒染で似せ紫や黒茶色が染められる。

茜染の媒染による色の違い

薄香うすこう
乾燥球果 / アルミ媒染(Al)
C00,M12,Y39,K11
R228,G199,B138
薄茶色うすちゃいろ
乾燥球果 / 銅媒染(Cu)
C00,M36,Y68,K40
R152,G098,B048
杏子色あんずいろ
乾燥球果 / チタン媒染(Ti)
C00,M46,Y88,K20
R204,G111,B024
鈍色にびいろ
乾燥球果 / 鉄媒染(Fe)
C04,M00,Y05,K50
R123,G128,B122
黒褐色こっかっしょく
乾燥球果 / 鉄媒染(Fe)
C10,M00,Y10,K84
R038,G032,B048
水戸黒みとぐろ
藍染+乾燥球果 / 鉄媒染(Fe)
C100,M80,Y00,K94
R000,G003,B015

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