蓬染よもぎぞめ

Mugwort dye

蓬染め ヨモギ染め
和名ヨモギ(蓬)
別名艾(よもぎ)餅草(モチグサ)
英名Japanese mugwort
学名Artemisia indica var. maximowiczii syn.Artemisia princeps
科名属名キク科ヨモギ属
分布本州から九州にかけての温帯から暖帯
品種カズザキヨモギ ヒメヨモギ オトコヨモギ ミヤマオトコヨモギ ヒトツバヨモギ(ヤナギヨモギ)
特徴多年草 葉/互生,楕円形で2回羽状に裂ける,裏面:白い毛 花/淡褐色,複総状花序 独特の香り
染色部位生葉 茎 / 乾燥葉
染色時期4月~5月上旬頃 高さが50-90cmほどになったほうが良い

ヨモギの特徴

本州から沖縄の野山や河原、道ばたなどで普通に見られる多年草。地下茎を伸ばし繁殖する。葉は互生し、羽状の深い切り込みが入る。葉の下面には産毛をまとっているため白色に見える。夏頃には100センチメートルほどに成長し、8月から10月に小さな花をを付ける。

蓬染めについて

薬草や、草餅にも使われる。4月-5月半ばまでとることが出来る。北海道を除く日本全国で採取することが出来る多年草。季節によって色合いの変化が大きく、春の新緑で染めることできれいな萌黄色になる。5月頃になると若竹色になる。

草木染め方法

媒染法を用いて染色をする。
ステンレス製の鍋にヨモギを葉と茎ごと10cmほどにカットしたものと少量の石灰、水と煮煎する。
120分ほどしたら布で濾しさらに3~4回程煎液を抽出する。
植物繊維を染める際は豆汁などで下染めをする。先媒染法によるアルミ媒染の後に、染色を何度も繰り返し染め上げていく。アルミ媒染で黄色、銅媒染で若竹色、鉄媒染で老竹色を染められる。

蓬染めの媒染による色の違い

裏柳うらやなぎ
葉、茎 / 銅媒染(Cu)
C04,M00,Y13,K25
R183,G191,B166
海松色みるいろ
葉、茎 / 鉄媒染(Fe)
C00,M06,Y44,K58
R102,G108,B061
浅黄あさき
葉、茎 / アルミ媒染(Al)
C00,M02,Y44,K07
R237,G232,B133
利休鼠りきゅうねずみ
葉、茎 / 鉄媒染(Fe)
C10,M00,Y11,K42
R133,G148,B132

草木染めの色辞典

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