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2015年8月16日 / MAITO モノつくりのこと

草木染めについて 「繊維の種類」

素材のついて 天然素材

木、レザー、金属、布、糸、ガラス、陶器、樹脂、ビニールなど
私達の身の回りには様々な素材があります。

その中でも繊維(せんい)と言われるものについてのお話です。

  繊維(せんい) | fibre
  細い糸状の物質をいう。繊維品の原料となる繊維は,均整で耐久力があり,適当な比重,保温性,伸び,吸湿性,光沢性,染色性がある。
  生成過程によって,天然繊維と人造繊維 (化学繊維) とに大別される。
  出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典  Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.

わかりやすく言うと「糸の素材」のことです。
「天然繊維」と「化学繊維」に大別されます。

「天然繊維」・・・呼んで字のごとく天然の繊維。「植物繊維」「動物繊維」に大別できる。
「化学繊維」・・・人造の繊維のこと。「合成繊維」「半合成繊維」「再生繊維」「炭素繊維」「ガラス繊維」など。

基本的に草木染めは「天然繊維」しか染めることが出来ません。
「天然繊維」の成分であるタンパク質やセルロースに色が結合されやすい性質があるからです。
ここで重要なのが「天然繊維」の種類です。

「動物繊維」・・・動物から採れる、主成分がタンパク質の繊維。
・蚕(シルク)
・羊(ウール)
・アンゴラ
・カシミヤ
・ラマ

「植物繊維」・・・植物から採れる、主成分がセルロースの繊維。
・綿(コットン)
・麻(リネン、ヘンプ、ジュート、ラミーなど)
・竹
・葛布
・芭蕉布

草木染めでは例外として「再生繊維」と呼ばれる以下の繊維も「植物繊維」の仲間として考えます。
これらの繊維は植物を溶かして糸に再生したものなので主成分がセルロースだからです。

・レーヨン(紙と同じパルプが原料)
・テンセル(計画植林されたユーカリの木が原料)
・ベンベルグ(綿花を紡績するときのあまりのコットンリンターが原料)

染める対象物がとっちの繊維に当たるのかを考えて染めないと高確率で失敗します。
というのも「動物繊維」と「植物繊維」では性質が間逆なところがあるからです。

「動物繊維」
・熱に弱い。シルクは80℃、ウールは60℃、カシミヤは53℃をこえると傷んでしまいます。
急激な温度変化(50度の湯から冷水へ漬けるなど)も苦手です。
・アルカリに弱い
・主成分がタンパク質なので濃色に染まりやすい

「植物繊維」
・熱に強い。100℃の温度にも耐えてくれます。
・酸性に弱い
・主成分がセルロースなので染まるには染まるが、濃色に染まりにくい。

以上のように性質がかなり異なります。
私達の髪の毛も「動物繊維」の仲間になります。
石鹸で髪の毛を洗うとキュッキュとなってしまいますよね?
ナトリウムやカリウムを含む石鹸はアルカリ性なので傷んでしまっているんです。
石鹸シャンプーも当然アルカリ性なので、洗った後に酸性の液体で「中和」する必要があります。

折角きれいな色が染まっても、生地を傷めてしまったばかりに穴が開いたり、
縮んでしまって使い物にならなくなってしまうという事になってしまいます。

厄介なのは綿50%、絹50%というような混紡(こんぼう)の糸や生地です。
こういう場合はよりデリケートな「動物繊維」を基準に考えて染めてゆきます。

まずは今着ているお洋服の表示を見てみて、どんな繊維なのか気にしてみてください。

文中に出てきたアルカリ性と酸性のお話はまた今度―――。

MAITO DESIGN WORKS
小室 真以人